2012/01/03

20111223冬の日光・鳴虫山〜憾満ヶ淵をひとりハイキング


2011年12月23日。栃木県日光市は鳴虫山に行ってきました。

最近伊豆ヶ岳中心の奥武蔵方面ばかり通っていたので、今回は趣向を変えてかねてからガイドブック:東京近郊ゆる登山で紹介されていて注目していたこのお山を目指します。

東武線沿線に住む者としては、乗り換えがあまりなくアプローチできる日光はとてもなんというか、らくちん。


コースタイム:
東武日光駅(07:40)→鳴虫山登山口(08:05)→神ノ主山(09:15)→鳴虫山(10:35)→大休憩(11:45出発)→合峰(12:06)→独標(12:43)→東京電力日光第一発電所(下山口 13:30)→憾満ヶ淵(13:35)



07:40ごろ、東武日光駅到着。



すでにここで標高543m。やっぱり寒い。けれども、なんだか味のある建物がたくさんあって、お山に行くまでも僕はちょっと楽しい。


うろうろしているうちに、鳴虫山への標識を発見。お山へと辿りつきます。


鳴虫山登山口の様子(08:05)。ベンチが見えますが既に朽ちていて、かろうじて荷物は置けるものの座れるようなものではなかったと憶えています。また、ほとんどスペースが無いのでパーティを組んで来た場合、せいぜい荷物確認をするのがせいいっぱいで、準備運動などをするのは困難じゃないかと。ウォーミングアップなどは駅周辺で済ませたほうが良いように思えます。


登山口すぐ横の標識。'85年製。アカヤシオやシロヤシオについては、Wikipediaに花の画像などと一緒に紹介されています。花咲く5月から6月ごろはさぞ賑々しいのでしょうね。


登りはじめます。




登山口からすこし歩いたところに、お社があります。
一礼し、先へ進みます。ゆっくり、ゆっくり。


貴石のようにきらめく霜柱があちこちにみられます。でもうつむいてばかりじゃなくて、たまには上を見上げないと。




道をまちがえそうなところには、自治体の方々が建ててくれた標識もありますが、それでも登山地図くらいは持っていたほうがいいですね。






美しい。







神ノ主山まであとすこし。


神ノ主山に到着(09:15)。

神ノ主山から眺める日光市街。

神ノ主山から眺める日光の山々。


先へ進みます。


途中で、まつぼっくりをひろったり。



いつからある看板なのでしょうか。


陽のあたらない斜面には、いつしか降った雪がまだそのままに。

うーん、読めない。


幾度目かの斜面をのぼりつめると……。

鳴虫山の頂に到着(10:35)。

頂上は(伊豆ヶ岳にくらべれば 笑)ある程度広いほうなんじゃないかと。
とはいえど、花盛りの季節には混雑するかも? 僕が到着したときには、まだどなたもいらっしゃいませんでした。

 

展望台としてのウッドデッキもあります(大きく欠損している箇所があるのでご注意!)。ここで大休憩。昼食のおにぎりをいただきました。

鳴虫山からみた、女峰山方面。

木立に隠れていますが、男体山も。

そんなに酷く蒸れる靴を履いているわけではありませんが、大休憩の時には日当たりの良い場所で靴を脱いで、靴内部と靴下をちょっとでも乾かしてみるのも、肉刺[マメ]の予防にはいいのかなと思ったりしています。まだマメができそうな程の長距離を歩いたことはありませんが……。

愛用の『サビノトレイルGTX MID(モントレイル・現在は廃番)』

結局1時間ぐらいぼーっと大休憩。その間、それぞれ地元にお住いという熟年ハイカーが2組やってこられました。しばし歓談。日光の山のことをいろいろ伺いました。感謝。

そして下山ルートへ歩きだします(11:45)。目指すは憾満ヶ淵。


最初はしっかりと整備された階段があるのですが……。


ちょっと歩くと、すぐに合峰に到着(12:06)。




合峰は銭沢不動尊へのルート分岐点ですが、ご覧のとおり緑色のロープが張られています。『山と高原地図13・日光(2011年版)』でも破線ルート指定。今回は当初の予定通り、憾満ヶ淵方面への実線ルートを辿ります。


だんだん下り道が荒れてきます。石ころ多し。


急斜面にはロープが。僕はバランス感覚がもともと悪いのに加え、さらに下り坂。慎重に、慎重に。

途中にはこんな道も。夏とかはちょっと大変そう?



独標へ到着。(12:43)さらに先へ。






普段からうつむいて歩く癖がある僕。上を向いて歩こう。


だんだん道がさらに荒れていきます。階…段……?


ゴールまでもうすこし。


とつぜん道が開けて、鉄塔や発電所(東京電力日光第1発電所)が見えてきたら、山道はここでそろそろおしまいです。(13:30)


あとは道標に従い、憾満ヶ淵方面へと進みます。




温泉好きなかたは、西方面の『やしおの湯』につかりに行くのもいいかもしれません。



憾満ヶ淵に到着(13:35)



『山と高原地図13・日光』には「化地蔵」と表記されているのが、こちら。
並地蔵とも百地蔵ともいわれているそうです。この辺りの詳しい解説は(社)日光観光協会さんのウェブサイトでどうぞ


憾満ヶ淵の美しい水色と岩肌。
 
霊庇閣
ナイススマイルな、お地蔵様

憾満ヶ淵観光を堪能したあとは、お土産屋さんが軒を連ねる街道を歩いて、駅へ戻りました。

レトロな具合がとてもいい建物!


まとめというか、感想:
  • 今回は日光駅から鳴虫山を周回して憾満ヶ淵まで下りるルートでしたが、道標もしっかりしているし、ルートもシンプルなので、それほど難しいこともないと思います。
  • さすが日光というか……独特の空気の澄んだ感じが非常に印象に残りました。花咲く春もいいでしょうが、冬にもまた別の魅力があります。
  • とはいえ、雪が残っていたら軽アイゼン無しにはちょっと怖いかも(特に鳴虫山〜憾満ヶ淵への下り)。